製造業のIoTのトレンドについて考察してみました

「サステナって何している会社なの?」「お仕事の内容が分かりにくい」
そんな声を社内外から多く聞いていまして(社内からも!?)、エンジニアブログとしての情報発信を始めました。
仕事柄、公にしにくかったり、働いている様子が軒並みパソコンに向かっているばかりで、常々寄せられるご質問にお答えしたり、お伝えしにくかったりしているので、こうした形で発信していきたいと思います。

さて、第一回目の今回は、「製造業のIoT」をテーマに記事を書かせていただきます。
紹介が遅れましたが、私はサステナのエンジニアでメディア事業も担当している佐藤です。

今回のトピックはこちら

IoTで工作機械の稼働率を向上し、サステナブルなものづくりを実現する

です。

サステナでは、製造業のお客様向けに、工作機械のIoT化を支援しています。
詳しくはこちらをご覧ください


製品を製造するための工作機械はうん千万円、うん億円ととても高価で、簡単に買い替えができないため、ライフサイクルが非常に長いという特徴があります。すなわち、現在使用されている製造装置も、インターネットやIoTといった言葉が生まれる以前に設計されたものが多く存在します。
そしてこれらの装置は、装置に装備されているモニターや、赤黄緑で点灯するライトで状態を表示しています。

製造装置に取り付けられているパトライト


つまり、装置が正常に稼働しているか等を把握する術は、工場に常に誰かが居て、目で見て、管理する必要がありますよね。
一方、これらの装置が現在の状況をリアルタイムに通知してくれて、離れた場所でも把握できるようになったら便利ですよね。そして、蓄積したデータを基に、統計であったり、今後の予測などができたら、製造目標に対する遅延や、空き時間に対する計画的な製造予定の立案、メンテナンスや交換品の手配なども先だってできるかもしてません。

サステナでは、製造業のお客様向けにネットワークと、製造装置に取り付けるセンサー、それらの状況をモニターするBIダッシュボードソリューションを、統合的に展開しています。
(下図は、概要構成図)

先進的なデザインで、様々な情報を統合的に閲覧できるBIダッシュボードのサンプルも掲載していますので、詳しくはこちらをご覧くださいね。


そんななか、先日、ITmediaさんで、こんな記事が公開されました。

これ、なかなかホットな記事です。
製造装置の稼働率の向上を目的に、IoTが使われているのです。


DMG森精機さんは、ユーザー向けに、世界54カ国からアクセスでき、18の言語に対応した会員制オンラインサービスを無償で提供していて、現在、グローバルで4万社、25万台以上の機械が登録されているそうです。
このサービスは、PCやスマートフォンによるマニュアルの閲覧や、修理復旧に関する問い合わせ、スペアパーツの手配などが可能だそうで、まさに、「製造業におけるIoTの未来の形」を実践している事例と言えそうです。
特徴的なのは、工作機械のアラームメールを、製造装置メーカー(記事中ではDMG森精機様)の修理復旧センターで分析、メンテナンスを製造業のお客様に提案するサービスを行っていること。
ユーザー側では、機械が発したアラームがどんな意味なのか分からないこともあり、同社の専門スタッフが全国から届くアラームをモニタリングし、分析、過去の履歴なども参照しながらメンテナンスの提案などを行っているそうです。
当社が得意とするネットワークと、製造装置の状態を把握するセンサーを結合して、情報の取得と蓄積をすることで、人手不足の解決や経営状況の改善が図れるということのようです。サステナブルですね。

ものづくり日本が目指す「インダストリー4.0」に向け、当社もお客様へソリューションを展開していきたいと思います。

次回もご期待ください。

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